運動やスポーツにはケガがつきものです。
特にランニングは走る運動なので、脚や膝のケガが多いでしょう。
しかし、ランニングに対して知識があまりない人は、
少しくらいの脚や膝の痛みなら我慢をしたり、ランニングを続ける人も多いです。
この「脚や膝の痛み」がすでに「ケガ」であり、
早急に処置や対策をとらないと、最悪、歩けなくなるくらいの激痛になる可能性もあります。
骨折などの大ケガならすぐに病院に行くでしょうが、「多少の痛み」程度なら放ってしまいがちです。
痛む部分の箇所によっては、原因や対処法も異なります。今回は「膝外側の痛み」について紹介します。
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ランニング中の膝外側の痛みや違和感の原因は?
腸脛靭帯炎が原因?
脚や膝を痛める事は、ランニングを行っている人なら誰でも経験すると言っても過言ではないくらいの、身近なケガです。
脚や膝が痛む時の原因としては、「腱や靭帯の炎症または損傷」です。
その中でも膝外側の痛みの原因としては、臀部の筋肉から太腿の外側を通り、
すねの骨を繋いでいる「腸脛靭帯」の炎症が考えられます。
この腸脛靭帯が炎症を起こす原因は「走り方」に問題がある事が多いです。
長時間膝を曲げ伸ばしする事によって、
太腿の骨と腸脛靭帯が擦れてしまい炎症を起こします。
腸脛靭帯炎(ランナー膝)については詳しくこちらで説明しています。
➤ランニング中太ももの外側が痛い!原因や対処法は?
大腿筋膜張筋の使いすぎも原因?
地面を蹴る時に内股になるような走り方をしていると、
骨盤の付着部の筋肉「大腿筋膜張筋」を使い過ぎてしまい、膝外側の負担が大きくなるのです。
この走り方で長距離を走ると、かなり膝外側の負担が大きくなり、炎症に繋がってしまうのです。
また、内股とは逆に「ガニ股」になってしまっても、着地時に脚の外側に相当な負担が掛かってしまい、
大腿筋膜張筋が伸び過ぎて結果、膝外側の炎症になってしまいます。
正しい走り方は一概には「これです!」とは言えませんが、
内股とガニ股にならないように意識する事で、大腿筋膜張筋に負担なく走る事が出来ます。
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ランニング中の膝外側の痛みの対処法は?
膝外側の痛みは炎症によるもので、
炎症が起こる原因は骨盤の付着部の筋肉「大腿筋膜張筋」の使い過ぎとなります。
膝外側が痛んできた時の対処法としてやりがちなのは「アイシング」です。
患部を冷やす事で痛みも和らぎとても良い対処法と思われがちですが、
実は本質的な改善には繋がっていません。
もちろん、痛んだ時にはアイシングは有効ですが、
肝心なのは「走り方の改善」と「大腿筋膜張筋を鍛える」という事です。
走り方に関しては先程も少し触れましたが、
内股とガニ股にならないように意識する事で改善は可能です。
では、なぜ骨盤の付着部である大腿筋膜張筋を鍛える必要があるのかと言うと、
筋力をアップする事で、筋肉が体を支え膝への負担も軽減されます。
又、大腿筋膜張筋は股関節の曲げ伸ばしや、膝の曲げ伸ばしを促す作用があります。
この筋肉を鍛える事で、脚運びが自然と楽になり、
正しいフォームで走る事ができるようになり、
ランニング中の腸脛靭帯の炎症を抑える事が可能となるのです。
また、大腿筋膜張筋のストレッチも有効です。
ランニング中の膝の外側の痛みまとめ
膝外側の痛みには骨盤周りの筋肉が大きく関わってきますので、
そこを鍛える事が一番効果的です。
しかし、膝外側がすでに痛んでいる状態なら、
アイシングをしたり、痛みが引くまでランニングを休む事も必要になります。
何をやっても改善されなかったり、日増しに痛みが強くなるようでしたら、
整形外科などの医療機関にしっかりと診てもらう事をおすすめします。
放ってしまいがちな脚や膝の痛みの原因を知り、しっかりとした対処法を行いましょう。
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